2023.03.28.公開 (2023.08.04.更新)
iPhoneとiPadの違い|2台持ちのメリット&デメリットも解説します
「iPhoneとiPadの違いを知りたい」「iPhoneとiPadを両方を持つメリットとデメリットも知りたい」というご要望におこたえします。
関連:「【何ができる?】iPadを使ってできること23選|注意点も解説します」
iPhoneがあればiPadは要らない?
結論からお伝えすると、iPhoneとiPadではそれぞれ活躍するシーンが異なります。
どちらもデザインが似ているため「iPad=iPhoneの画面サイズが大きくなったもの」という印象がありますが、どちらかといえばiPadはパソコンに近いデバイスで、iPhoneとはできることが異なります。
iPadは「携帯性に優れたパソコン」であり、iPhoneで視聴できるコンテンツを最高レベルの快適さで楽しめるデバイスです。
そのため、iPadをパソコンのような用途で使う必要のない方にとっては必要性を感じられないかもしれませんが、映画や漫画、雑誌、Webサイト、YouTubeなどのコンテンツはiPhoneより数倍快適に楽しむことができ、日々の満足度はかなり高くなります。
関連:「【失敗しない】初心者にも分かりやすいiPadの選び方」
【比較】iPhoneとiPadの違い
ここからは、iPhoneとiPadの違いを比較します。
なお、iPhoneやiPadにはさまざまなモデルが発売されているため一概に比較はできませんが、大まかな違いをご紹介します。
iPhone | iPad | |
ディスプレイ | 小さい |
大きい |
処理性能 | iPad Pro以外はiPhoneと同等の性能 | |
分割画面表示 | できない | できる |
マウス | 使えない | 使える |
ブラウザの挙動 | スマホ版 | パソコン版 |
電話 | できる | できない |
カメラ性能 | 良好 | △ |
非接触型 ICカード決済 |
できる | できない |
Apple Pencil | 使えない | 使える |
パソコンの代わり | できない | できる |
くわしく解説します。
違い① iPadは電話ができない
iPhoneとiPadの決定的な違いは「電話ができるか、否か」です。
もちろん、セルラー版のiPadであればデータ通信を行うことはできますが、iPhoneのように音声回線を使った電話はできません。
とはいえ、FacetimeやLINE通話、050回線(「050」の番号から始まるネット回線を利用した電話)などの通話はできるため「iPadを使って通話したい」という方はアプリを利用しましょう。
ただし、緊急時や回線不良、電波が届かない場所にいる場合など、ネット回線が利用できず外部との連絡が取れないことがあります。
そのため、iPhoneをiPadの代わりとして使用することはできますが「iPadをiPhoneの代わりにすること」はむずかしく、連絡手段として使えるかどうかが最も大きな違いになるといえるでしょう。
違い② iPadは画面サイズが大きく快適
iPhoneとiPadの外観の大きな違いは「ディスプレイのサイズ」です。
iPadは「iPhoneの画面が大きくなっただけ」というイメージがありますが、大画面デバイスを使用するメリットには次のようなものがあります。
▼ 大画面(iPad)のメリット
- 楽な姿勢で見られる
- 文字や書籍を読むのがラク
- 迫力がある写真や動画が楽しめる
- 写真や動画の細かな部分まで見られる
- スクロールする回数が少ないため快適
- Webサイトがパソコン表示になるため見やすい
また、iPadに装着できるスタンド付きカバーなどを利用することで、画面を好みの角度で立てることができ、手で持たずに大画面で映画や動画などを楽しめます。
さらにiPadのような大画面でWebサイトを見る際は、スクロール回数が少なく済み、調べものや欲しいもの、メニューや表なども快適に閲覧できます。
関連:「【何ができる?】iPadを使ってできること23選|注意点も解説します」
違い③ iPadは非接触型ICカード決済ができない
SuicaやQuickPayなど、専用機器にかざすだけで支払いができる「非接触型ICカード決済」はiPhoneのみの特権です。(iPadでは利用できません)
非接触型ICカード決済は現代では広く普及しており、瞬時に支払いを終える、現金を用意しなくて済むなどたくさんのメリットがあります。
とはいえ「QRコード型決済」であればiPadでも利用できるケースがあるため、どうしてもiPadを使って決済したい場合はQRやバーコード型の決済アプリを利用してみましょう。
なお、電話とモバイル決済が使えればOKという方は「iPhone SE(第3世代)」やiPhone 12(もしくはiPhone 11)などのリーズナブルなモデルを購入し、残りの予算でiPadを購入する方法もおすすめです。
関連:「スマホの型落ちとは?|どこで買うか&おすすめの機種をご紹介します」
違い④ iPadはパソコンのように使える
冒頭でもお伝えしたとおり、iPadはパソコンに近いデバイスのため、パソコンの代わりとして利用しているユーザーが多いです。
写真や動画を見る場合はもちろん、編集する際や調べ物をする場合などは、iPhoneよりiPadの方が断然快適です。
違い⑤ 携帯性を除けばiPadの方が快適
さっと取り出して使う際など「携帯性」を重視する場合はiPhoneが便利ですが、その他の場所(自宅、カフェなど)ではiPadの方が快適です。
例えばiPadがあれば待ち時間や空き時間、カフェなどでiPadを使って仕事や作業を進めたり、気になる本や雑誌を読むこともできます。
もちろん、これらの作業はiPhoneでも出来ますが、iPhoneの小さいな画面で拡大しながら見るよりも、本物の雑誌を手に取って読んでいるような大きさのiPadが快適であることは間違いありません。
また、iPadはゲームのリモートプレイも可能なため、自分だけの小型モニターが欲しい方にもおすすめです。
iPadはエンタメコンテンツを最高に楽しめるデバイスなので、iPhoneを持っている方にも購入する買う価値は十分にあるといえます。
違い⑥ iPadはパソコンと同じブラウザ表示ができる
iPadは、Macなどのパソコンと同じブラウザ表示で作業ができます。
もちろんiPhoneでもパソコンのような表示にすることはできますが、かえって読みづらくなるケースが多く、パソコンのような快適さは得られません。
一方でiPadであればパソコンに近い使用感で作業ができるため、Webサイトにログインして行う作業などもとても快適に行うことができます。
違い⑦ iPadはマウスとトラックパッドが使える
iPadにはキーボードとトラックパッドが一体になった「Magic Keyboard」が販売されています。
また、Bluetooth接続で利用できるマウスやキーボードも販売されているため、あらゆるニーズにあわせてノートパソコンに限りなく近い使い方ができます。
このようなスタイルで利用する場合、iPhoneは連絡手段やカメラとして、iPadはパソコンの代わりに使うという使い分けができるようになります。
関連;「【開封の儀】Magic Keyboardレビュー|メリット・デメリットを解説します」
違い⑧ Apple Pencilが使えるのはiPadだけ
紙のような感覚でイラストや文字を書き込める「Apple Pencil」は、実はiPhoneには対応しておらず、iPadしか使えないアイテムです。
本格的な絵やイラストはもちろん、勉強の際や会議中のメモとしても活躍します。
Apple Pencilが役に立つアプリにはさまざまなものがあるため、好みのアプリをiPadにダウンロードし、ペーパーレスな生活をおくってみましょう。
違い⑨ iPadは画面を分割表示して利用できる
iPadには「Split View(スプリットビュー)」という画面を分割できる機能があります。
この機能を使えば画面左側にWebサイトを表示させながら、右側の画面で情報を入力する‥‥といった作業が同時に行えます。
なお、Split Viewはすべてのアプリに対応しているわけではありませんが、iPhoneよりも大きな画面で複数の作業ができるため、とても便利です。
この機能を使いこなすことで、さらにiPadの利便性が高くなり、パソコンのように使えるようになるため、ぜひ活用してみましょう。
違い⑩ iPadは外部ストレージを読み込める
現在、次のモデルは外付けSSDなどの外部ストレージを読み込める仕様になっています。
- iPad Pro(USB-Cポート搭載モデル)
- iPad Air(第4世代以降のUSB-Cポート搭載モデル)
- iPad(第8世代以降のLightningポート搭載モデル)
上記のiPadモデルには、Lightning-to-USBアダプターやUSB-CデジタルAVマルチポートアダプターなどを使って外部ストレージを接続できるため、ファイルアプリで任意のフォルダにデータを保存できたり、外付けストレージのファイルを読み込むこともできます。
(※ ただし、接続する外部ストレージの種類によっては、別途ファイル管理アプリをインストールする必要があることがあります。)
なお、USB-Cを搭載したiPadはパソコン並みの拡張性を得られるため、このような点においてもiPhoneとは大きく異なるといえるでしょう。
違い⑪ iPadはMacのサブディスプレイになる
Macに搭載されている「Sidecar(サイドカー)」という機能を使えば、iPadをMacのサブディスプレイとして使用できます。
付属のUSB充電ケーブルでMacに直接接続できるのはもちろん、BluetoothやWi-Fiを利用すれば無線で接続することも可能です。
iPadとMacは使い方が似ている部分がありますが、iPhone+iPad+Macを持つことでAppleのシステムを一体的に利用できるため、日々の作業や娯楽がとても快適になります。
iPhone&iPadの2台持ちのメリット
続いて、iPhoneとiPadを2台持ちする場合のメリットをご紹介します。
順に解説します。
メリット① 簡単にデータを同期できる
iPhoneとiPadに限らず、Apple WatchやMacシリーズも同様に、Apple製品はデータの同期がとても簡単に行えます。
基本的に同期は「Apple ID」に紐づいて自動で行われるため、iPadのメモアプリに入力した買い物リストやカレンダーに登録した予定などをiPhoneから確認することもできます。
SNSなども同じアカウントでログインしていれば自動的に同期されるため、自宅ではiPad、出先ではiPhoneを使うなどの使い分けも可能です。
メリット② 仕事や勉強のシーンにも活躍する
iPhoneとiPadを仕事として使用する場合「iPadでまとめたPDFファイルを移動中にiPhoneで確認する」などの使い方ができます。
(iPhoneの画面サイズでは、資料の編集はむずかしいかもしれません。)
また、勉強面においてもiPhoneに届いたメールから資料を抜き出し、iPadで確認してメモ書きするなど、使用用途は大いにあります。
可能であればiPhoneで授業内容を録音しておき、iPadでノートの確認をする‥‥といった使い方も便利でしょう。
メリット③ 2つのことを同時に行える
現在、iPadには複数のモデルが登場していますが、基本的にiPhoneシリーズよりも大画面のディスプレイを搭載しています。
iPhoneの画面サイズでは物足りない動画の視聴や、電子書籍の閲覧もより快適に楽しめるため「iPadで映画を観ながら、iPhoneで友達と通話やチャットをする」といった使い方も可能です。
もちろんこれらの方法はiPhoneのみでもできますが、アプリや画面を切り替えずに快適に過ごせるでしょう。
メリット④ バッテリーが長持ちする
「SNSや電話はiPhoneで行う」「ゲームや動画視聴はiPadで行う」といった使い分けをハッキリさせておくと、外出時のバッテリーの節約につながります。
また、iPhoneのみに限らず、多くの機器は充電を繰り返すことでバッテリーが劣化します。
長く同じiPhoneを使用すると徐々にバッテリーの持ちが悪くなるため、iPhoneとiPadをうまく使い分けることで通常よりも充電回数が減る可能性が高くなります。
そのため、結果的にiPhoneとiPadの両方のバッテリーの劣化を遅らせることができるかもしれません。
関連:「【失敗しない】初心者にも分かりやすいiPadの選び方」
iPhone&iPadの2台持ちのデメリット
ここからは、iPhoneとiPadを2台持ちする場合のデメリットもご紹介します。
それぞれ解説します。
デメリット① 荷物が増える
iPhoneとiPadの2台を持ち歩く場合、当然ながら荷物は増えてしまいます。
特に日頃から手荷物を少なくしている人やカバンを持ち歩かない人にとってはiPadを持ち運ぶのがむずかしく、場合によってはカバンを買い足す必要があるでしょう。
デメリット② コストがかかる
iPhoneとiPadを2台持ちする場合、それぞれの端末料金が発生します。
また、iPadにSIMカードを挿入してデータ通信ができる「セルラーモデル」を購入した場合は、月額のデータ通信費がプラスでかかってくるため、維持費は上がってしまいます。
関連:「【失敗しない】初心者にも分かりやすいiPadの選び方」
【iPhoneとiPadの2台持ち】おすすめの運用法は?
ここからは、iPhoneとiPadを2台持ちする際のおすすめの運用法をご紹介します。
iPadを自宅で使用するなら「Wi-Fiモデル」がおすすめ
iPadを使用する場所が主に自宅で、かつ自宅にWi-Fi環境が整っている方はiPadの「Wi-Fiモデル」がおすすめです。
端末代金のみで利用できるため、月々の出費を抑えることができます。
ただし、外出先でもiPadを使ってデータ通信を行う場合は、フリーWi-FiやポケットWi-Fi、スマートフォンのテザリング機能を使う必要があります。
データ通信量をシェアできるプランを利用する
iPhoneを契約しているキャリアによっては、月のデータ通信量をシェアできるプランがあります。
月額500円〜1000円ほどで利用できるため、外出先でiPadを利用する機会が多い方にもおすすめです。
もちろん、iPhoneと月々のデータ通信量を分け合う形になるため、データ通信の使い過ぎに注意しましょう。
iPadを格安SIMで運用する
近年、利用者がますます増えている「格安SIM」を利用する方法もおすすめです。
格安SIMの中にはデータ通信のみのプランも存在しているため、iPadを安く運用できます。
どれくらいデータ通信を行うかによってプランの内容や料金が異なるため、iPadでどれくらいデータ通信を行うかを考えて、それに見合うプランを探してみましょう。
まとめ:iPhoneとiPadの違いを知り、購入を検討しよう
この記事ではiPhoneとiPadの違いについて紹介しました。
内容をまとめると、次のとおりです。
▼ iPhoneとiPadの違い
- iPadは電話ができない
- iPadは画面サイズが大きく快適
- iPadは非接触型ICカード決済ができない
- iPadはパソコンのように使える
- 携帯性を除けばiPadの方が快適
- iPadはパソコンと同じブラウザ表示ができる
- iPadはマウスとトラックパットが使える
- Apple Pencilが使えるのはiPadだけ
- iPadは画面を分割表示して利用できる
- iPadは外部ストレージを読み込める
- iPadはMacのサブディスプレイになる
iPhoneとiPadは外観やデザインが似ているため「iPad=iPhoneを大きくしただけ」という印象がありますが、最近のiPadは独自のOSを搭載するなど確実に利便性が向上しています。
日々パソコンを使っている方にとってはあまり必要性を感じられないかもしれませんが、パソコンを持たない方やもっとエンタメコンテンツ楽しみたい方にとってもiPadは最適のデバイスです。
一方で、電話や非接触型の決済などはiPhoneのみに対応しているなど、日常生活において「iPhoneを持たずにiPadだけを持つ」ということはおすすめしません。
▼ iPhoneの特徴
- 電話ができる
- 小型でポケットに収まる
- 連絡ツールとしては必ず必要
- Suicaなどの非接触型決済ができるなど
本記事でご紹介した「iPhoneとiPadの2台持ちのメリット/デメリット」を読み、ライフスタイルやニーズにあわせてiPadの購入を検討しましょう。
関連:「【何ができる?】iPadを使ってできること23選|注意点も解説します」
関連:「【失敗しない】初心者にも分かりやすいiPadの選び方」
本記事が少しでもヒントになれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。