2023.04.30.公開 (2023.08.04.更新)
iPadの容量(ストレージ)の選び方|用途にあったおすすめモデルも解説
「iPadの購入を検討している」「どの容量(ストレージ)を選ぶと良いか分からない」といったお悩みを解決します。
関連:「【何ができる?】iPadを使ってできること23選|注意点も解説します」
iPadの容量(ストレージ)の選び方
iPadの容量(ストレージ)の選び方は、次の2つです。
順に解説します。
選び方① 用途にあわせて選ぶ
1つ目の選び方は「用途にあわせて選ぶ」です。
iPadのストレージ容量は「iPadをどのように使いたいか?」をもとに考えると、失敗しにくくなります。
64GB | Webサイトの閲覧やストリーミングサービスがメインの方 |
128GB (iPad Proのみ) |
ゲームや動画撮影を快適に楽しみたい方 |
256GB | クリエイティブな作業も行う方 |
512GB以上 (iPad Proのみ) |
趣味/仕事/クリエイティブな作業までハードに使う方 |
※ iPad Proはストレージ容量のラインナップが豊富ですが、その他のモデルは「64GB」or「256GB」の2種のみです。
それぞれ解説します。
64GB:Webサイトの閲覧やストリーミング視聴がメインの方におすすめ
64GBは「Webサイトの閲覧やストリーミング視聴がメインの方」におすすめの容量です。
Webサイトの閲覧やメールの送受信、SNSの利用などがメインの方は大容量のiPadでなくても大丈夫です。
また、YouTube/Netflix/Apple Music/Spotifyなどのストリーミングサービスも(ダウンロードしなければ)64GBのiPadでも十分に楽しめます。
とはいえ「使っている途中で、動画コンテンツをダウンロードしたり、たくさん動画撮影をするかもしれない…」と不安が残る方は、後半で解説する「【注意】容量不足はクラウドストレージでカバーできる」のとおり「64GB+クラウドサービス」を利用する方法がおすすめです。
▼ 64GBのiPad(すべて税込)
iPad (第10世代) |
iPad mini (第6世代) |
iPad Air (第5世代) |
|
発売日 | 2022年10月26日 | 2021年9月24日 | 2022年3月18日 |
Wi-Fiモデル | 68,800円 | 78,800円 | 92,800円 |
Wi-Fi +セルラーモデル |
92,800円 | 102,800円 | 116,800円 |
128GB:ゲームや動画撮影を快適に楽みたい方におすすめ
128GBは「ゲームや画像、動画などをダウンロード(保存)して快適に楽しみたい方」におすすめです。
「64GBでは不安だけど、512GB以上の大容量は持て余してしまう」という方にベストな容量ですが、現行モデルでは「iPad Pro」のみにラインナップされています。
▼ 128GBのiPad(すべて税込)
iPad Pro 11インチ (第4世代) |
iPad Pro 12.9インチ (第6世代) |
|
発売日 | 2022年10月26日 | 2022年10月26日 |
Wi-Fiモデル | 124,800円 | 172,800円 |
Wi-Fi +セルラーモデル |
148,800円 | 196,800円 |
とはいえ、NetflixやAmazonプライムビデオなどの映像コンテンツをダウンロードして外出先で楽しみたい方や、保存容量に余裕がほしい方は、後半で解説する「【注意】容量不足はクラウドストレージでカバーできる」をぜひご覧ください。
場合によっては「64GBを購入+クラウドサービスを利用する」方が低コストになるケースがあります。
256GB:クリエイティブな作業も行う方におすすめ
256GBは、デザイナーやイラストレーター、YouTube動画制作などパソコンで行うようなクリエイティブな作業画像加工や動画編集など)を行いたい方におすすめです。
iPadに高画質な動画や画像をたくさんストックしてスピーディーに作業を行えるため、クリエイティブな作業では256GB以上の容量があると便利です。
また、256GBの容量は2023年現在のiPadシリーズ全てのモデルにラインナップされており、性能やディスプレイサイズにあわせて選びやすいのもポイントです。
▼ 256GBのiPad(すべて税込)
iPad (第10世代) |
iPad mini (第6世代) |
iPad Air (第5世代) |
iPad Pro 11インチ (第4世代) |
iPad Pro 12.9インチ (第6世代) |
|
発売日 | 2022年10月26日 | 2021年9月24日 | 2022年3月18日 | 2022年10月26日 | 2022年10月26日 |
Wi-Fiモデル | 92,800円 | 102,800円 | 116,800円 | 140,800円 | 188,800円 |
Wi-Fi +セルラーモデル |
116,800円 | 126,800円 | 140,800円 | 164,800円 | 212,800円 |
しかし、各iPadのストレージ容量の差額はとても大きいため「大きめの容量であれば安心だ」とそのまま購入するのはおすすめできません。(200GB容量を増やすだけで24,000円も高くなるため)
記事の後半で解説する「【注意】容量不足はクラウドストレージでカバーできる」を一読することで、場合によっては「64GBを購入+クラウドサービスを利用する」方が安く済むことがあります。
512GB以上:趣味/仕事/クリエイティブな作業までハードに使う方におすすめ
iPadで趣味や仕事、クリエイティブな作業までハードに使いたい方は512GB以上の大容量ストレージがおすすめです。
とはいえ512GB以上の大容量ストレージを選択できるのは「iPad Proシリーズ(11インチ/12.9インチ)」のみで、データが大きな4K動画の撮影から編集まで1台で完結し、コンテンツを楽しむだけでなくクリエイティブな作業に適したスペックを備えています。
しかし、ここまでの用途を想定していない場合は(大容量モデルを購入するよりも)iPadの購入費用を抑えてキーボードやタッチペンを購入した方が使い勝手が良くなることがあります。
関連:「【開封の儀】Magic Keyboardレビュー|メリット・デメリットを解説します」
▼ 512GB以上のiPad(すべて税込)
iPad Pro 11インチ (第4世代) |
iPad Pro 12.9インチ (第6世代) |
|
発売日 | 2022年10月26日 | 2022年10月26日 |
Wi-Fiモデル | 512GB:172,800円 1TB:236,800円 2TB:300,800円 |
512GB:220,800円 1TB:284,800円 2TB:348,800円 |
Wi-Fi +セルラーモデル |
512GB:196,800円 1TB:260,800円 2TB:324,800円 |
512GB:244,800円 1TB:308,800円 2TB:372,800円 |
とはいえ、大容量のiPadはとても高額になるため、記事の後半で解説する「【注意】容量不足はクラウドストレージでカバーできる」を一読することで、ムダなくiPadを利用できる可能性があります。
選び方② スマホの容量を参考にする
2つ目のiPadの選び方は「手持ちのスマホの容量を参考にする」です。
適切な容量がわからない方は、今使っているスマホと同じ容量にするのもひとつの手です。
▼ iPhoneの容量の調べ方
- 「設定」をタップ
- 「一般」をタップ
- 「情報」をタップ
- 「容量」を確認する
▼ Androidの容量の調べ方
- 設定内の「デバイスケア」をタップ
- 「ストレージ」をタップ
- 「容量」を確認する
ただし、今お使いのスマホの容量が不十分だと感じる方は、ひとつ上の容量を選ぶのがおすすめです。(例:スマホの容量が「128GB」で、空き容量が少ない場合は256GBの容量を選択すると良いです。)
しかし、各iPadのストレージ容量の差額はとても大きいため「大きめの容量であれば安心だ」とそのまま購入するのはおすすめできません。(200GB容量を増やすだけで24,000円も高くなるため)
そのため、本記事の後半で解説している「【注意】容量不足はクラウドストレージでカバーできる」を一読してベストな方法を選ぶことをおすすめします。
現在販売されているiPadシリーズ(全5種)
現在販売されているiPadシリーズ(全5種)をご紹介します。
iPad (第10世代) |
現行モデルで最も安い(スタンダードモデル) |
iPad mini (第6世代) |
携帯性を重視したい方に |
iPad Air (第5世代) |
M1チップ搭載/ハイパフォーマンスな1台 |
iPad Pro 11インチ (第4世代) |
M2チップ搭載/クリエイティブな作業にも |
iPad Pro 12.9インチ (第6世代) |
M2チップ/最高性能のディスプレイを搭載 |
それぞれ解説します。
① iPad(第10世代):現行モデルで最も安い(スタンダードモデル)
使うのが楽しくなるような4つのポップなカラーとホームボタンのないオールスクリーンタイプへと進化した「iPad(第10世代)」。
先代モデル(第9世代)の画面サイズよりも0.7インチ拡大し、1,200万画素のカメラ(4Kビデオ撮影対応)を搭載しました。
チップは「A14 Bionic」を搭載しており、キーボードとトラックパッドを搭載して新たに登場した「Magic Keyboard Folio」を使えば、より快適にクリエイティブな作業が行えるようになります。
iPad(第10世代) | 64GB | 256GB |
Wi-Fiモデル | 68,800円 | 92,800円 |
Wi-Fi +セルラーモデル |
92,800円 | 116,800円 |
※すべて税込価格
なお、iPadは「コスパの高さ」が魅力のモデルなので、容量においては「【注意】容量不足はクラウドストレージでカバーできる」で解説しているとおり「64GB+クラウドサービス」を選ぶのがおすすめです。
※ 「iPad(256GB)」の価格だと、iPadより上位モデルである「iPad mini」や「iPad Air」が購入できるため注意が必要です。
② iPad mini(第6世代):携帯性を重視したい方に
片手で持てるコンパクトさと、高いパフォーマンスを兼ね備えた「iPad mini(第6世代)」。
重さ約300g、厚さ6.3mmと薄く、動画編集や画像加工などのクリエイティブ目的には不向きですが、小さめのバッグや上着のポケットなどに入れて持ち運べる携帯性の高さが魅力です。
また、iPad本体の側面にマグネットでくっつけて充電できる「Apple Pencil(第2世代)」に対応しているため、メモやイラストなどを描く際にサッと取り出して使えるためとても便利です。
iPad mini(第6世代) | 64GB | 256GB |
Wi-Fiモデル | 78,800円 | 102,800円 |
Wi-Fi +セルラーモデル |
102,800円 | 126,800円 |
※ すべて税込価格
③ iPad Air(第5世代):M1チップ搭載/ハイパフォーマンスな1台
高級感あるオシャレな5つのカラーと、M1チップ/進化したカメラを搭載したハイパワーな「iPad Air(第5世代)」。
動画編集や3Dゲームなどの高負荷になりやすい作業でも高いパフォーマンスを発揮し、メモリも8GBへと大幅にアップしました。
背面の広角カメラは第4世代の700万画素から1,200万画素へと大きく進化し、Airシリーズ初の「センターフレーム機能」を搭載し、被写体の動きや人数にあわせてフレームを自動調整を行います。
iPad Air(第5世代) | 64GB | 256GB |
Wi-Fiモデル | 92,800円 | 116,800円 |
Wi-Fi +セルラーモデル |
116,800円 | 140,800円 |
※ すべて税込価格
>>「【写真あり】iPad Air(第5世代)開封レビュー|付属品もセットで解説」
④ iPad Pro 11インチ(第4世代):M2チップ搭載/クリエイティブな作業にも
M1チップよりも処理性能が最大15%UPした「M2チップ」を搭載し、8コアCPUと10コアGPUを備え、グラフィックス性能が最大35%アップした「iPad Pro 11インチ(第4世代)」。
新たにProRes撮影にも対応し、プロが扱うような高画質な映像の撮影から編集・配信まで1台で完結できます。
iPad Pro 11インチ (第4世代) |
128GB | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB |
Wi-Fiモデル | 124,800円 | 140,800円 | 172,800円 | 236,800円 | 300,800円 |
Wi-Fi +セルラーモデル |
148,800円 | 164,800円 | 196,800円 | 260,800円 | 324,800円 |
※ すべて税込
⑤ iPad Pro 12.9インチ(第6世代):M2チップ/最高性能のディスプレイを搭載
5モデルの中でも最高性能のLiquid Retina XDRディスプレイを搭載している「iPad Pro 12.9インチ(第6世代)」は、最大1,000ニトの明るさで視認性を高めています。
ディスプレイサイズが最も大きく、クリエイティブな作業もしやすいモデルです。
iPad Pro 12.9インチ (第6世代) |
128GB | 256GB | 512GB | 1TB | 2TB |
Wi-Fiモデル | 172,800円 | 188,800円 | 220,800円 | 284,800円 | 348,800円 |
Wi-Fi +セルラーモデル |
196,800円 | 212,800円 | 244,800円 | 308,800円 | 372,800円 |
※ すべて税込
【注意】容量不足は「クラウドストレージ」でカバーできる
購入したiPadに動画やファイルなどを保存し、容量不足になってしまっても大丈夫です。
本来、iPadの容量が不足するとソフトウェアアップデートができなくなることがあり、空き容量を確保するためにデータを外部(パソコンやハードディスクなど)に移したり、不要なデータやアプリを削除する必要があります。
しかし、次のような「クラウドストレージ」を使えば容量を増やせるだけでなく、使い方によっては大容量のiPadを購入するより安く済むケースもあります。(※ 次章で解説しています。)
▼ クラウドストレージサービス
- iCloud:Appleが提供するサービス。アプリのバックアップも可
- Drop Box:世界的に有名なサービス。チームでの共有も可
- OneDrive:Microsoftのサービス。Officeデータの保存に最適
- Googleドライブ:Googleアカウントがあれば無料で使える(15GBまで)
Appleが提供する「iCloud」では、1つのApple IDで5GBまで無料で利用できます。(それ以上の容量を追加する場合は有料)
ストレージプランは「50GB(130円/月)、200GB(400円/月)、2TB(1,300円/月)」で、ドキュメントや写真データだけでなくアプリデータや使い慣れたホーム画面の配置なども保管できます。
大容量モデルを購入するより「iCloud」を併用した方が安いケースも!
実は、大容量モデルのiPadを購入するよりも「iCloud」を併用した方が安く済むケースがあります。
ここからは「大容量モデルを購入する場合」と「iCloud(クラウドサービス)を併用する場合」のどちらがお得かを解説します。
▼ 64GBと256GBの差額(税込)
iPad (第10世代) |
iPad mini (第6世代) |
iPad Air (第5世代) |
|
64GB (Wi-Fiモデル) |
68,800円 | 78,800円 | 92,800円 |
256GB (Wi-Fiモデル) |
92,800円 | 102,800円 | 116,800円 |
差額 | 24,000円 | 24,000円 | 24,000円 |
64GBと256GBのモデルの差額は一律「24,000円」でした。
続いて、iCloudの有料プランを3年間(iPadの一般的な寿命とされています)利用した場合の総額をご紹介します。
▼ iCloud+のプランと料金
50GB | 200GB | 2TB | |
月額 | 130円 | 400円 | 1,300円 |
年額 | 1,560円 | 4,800円 | 15,600円 |
3年間の合計 | 4,680円 | 14,400円 | 46,800円 |
iPadの買い替え時期を仮に3年とした場合、iCloudで200GBのストレージを3年間利用した際の金額は「14,400円」です。
つまり、256GBのiPadを購入する場合の差額「24,000円」よりも「9,600円」お得になることがわかります。
また、iCloudは本来、大切なデータを失わないように安全に保管するサービスでもあります。
大容量のiPadだけでは得られないメリットでもあり、また、複数の端末で同じデータを共有できる点も大きなメリットです。
例えば、100GBの画像や動画データをiPhoneとiPadで確認した場合、それぞれの端末で100GBの容量を消費しますが、iCloudを利用するとそれぞれの端末の容量を消費せず、インターネットを介して画像や動画を確認できます。
もし一部の画像や動画を編集または送信する場合には、クラウドストレージからダウンロードする必要があるため、その分だけ端末の容量を消費しますが、全データを保存しておくよりも大幅に端末の負担を軽減できます。
まとめ:iPadの容量(ストレージ)の選び方をもとに、最適なモデルを選ぼう
今回は、iPadの容量の選び方についてご紹介しました。
内容を再掲すると、次のとおりです。
▼ iPadの選び方
▼ iPad現行モデル
iPad (第10世代) |
現行モデルで最も安い(スタンダードモデル) |
iPad mini (第6世代) |
携帯性を重視したい方に |
iPad Air (第5世代) |
M1チップ搭載/ハイパフォーマンスな1台 |
iPad Pro 11インチ (第4世代) |
M2チップ搭載/クリエイティブな作業にも |
iPad Pro 12.9インチ (第6世代) |
M2チップ/最高性能のディスプレイを搭載 |
なお、iPadはストレージ容量ごとの差額が大きいため、場合によっては「小さめの容量を購入+ストレージサービスを利用する」方法によって低コストで使えることがあります。
ぜひ「【注意】容量不足はクラウドストレージでカバーできる」を一読し、適切な容量を選ぶようにしましょう。
関連:「【何ができる?】iPadを使ってできること23選|注意点も解説します」
本記事が少しでもヒントになれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。