2023.08.11.公開 (2023.08.11.更新)
iPhoneがすぐに熱くなる原因と対処法|使い続けるリスクも解説します
「iPhoneがすぐに熱くなる」「熱くなる原因と対処法を知りたい」このようなお悩みにおこたえします。
iPhoneがすぐに熱くなる原因
iPhoneがすぐに熱くなる原因は、次のとおりです。
- 充電しながら使用している
- CPUへの負荷が大きい
- バッテリーが劣化している
- OSを最新にアップデートした
- 使用しているデータ(容量)が多い
- 直射日光や高温多湿の環境下で使っている
それぞれ解説します。
原因① 充電しながら使用している
iPhoneがすぐに熱くなる1つ目の原因は「iPhoneを充電しながら使っている」です。
iPhoneを充電しながら使うことは「充電」+「放電」を同時に行なっている状態であり、異常な発熱を起こす原因となります。
また、充電しながら使う行為はバッテリーの劣化を早める原因にもなるため、おすすめできません。
その他、Appleの純正品以外の充電ケーブルを使用した際にiPhoneの本体が熱くなることがあります。
非正規品の充電ケーブルのなかには高品質でないものも販売されており、それらを使用すると(充電をするたびに)バッテリーに負荷が掛かることがあります。
長く、安全・快適にiPhoneを使用するためにも、できるだけ純正品を使って充電するようにしましょう。
原因② CPUへの負荷が大きい
iPhoneがすぐに熱くなる原因の2つ目は「CPUへの負荷が大きい」です。
CPUとはスマホでいう「頭脳」にあたる部分で、スマホを快適に動かすために常にたくさんの処理を行なっています。
しかし、下記のような使い方をしているとCPUへの負荷が増えて(発熱量が増えて)冷却が追いつかなくなり、iPhoneが熱くなることがあります。
- iPhoneを長時間使っている
- 負荷が掛かるアプリを使っている
- 複数のアプリを同時に開く(開いたままにしている)
特にグラフィックがキレイなオンラインゲームなどはCPUの負荷が非常に大きくなる傾向があります。
また、最近のiPhoneは防水性を強化するために「機密性(スキマのない構造)」も高めているため、内部に熱がこもりやすくなっているため注意が必要です。
対処法③ バッテリーが劣化している
iPhoneのバッテリーが劣化している場合、CPUへの負荷が少なくてもiPhoneが熱くなることがあります。
iPhoneの最大容量が80%以下の場合や「バッテリーに関する重要なメッセージ」が表示される場合は、バッテリーが劣化しているといえます。(下記参照)
▼iPhoneの最大容量の確認方法
- 「設定」をタップ
- 「バッテリー」をタップ
- 「バッテリーの状態」をタップ
- 「最大容量」「バッテリーに関する重要なメッセージ」を確認する
バッテリーの最大容量が80%を下回っている場合は、バッテリーを交換するか機種変更を検討しましょう。
>>「iPhoneの寿命が近づいているサイン|バッテリーの劣化をおさえる方法も解説」
原因④ OSを最新にアップデートした
4つ目の原因は「OSを最新にアップデートした」です。
最新のiOSにアップデートすることは、スマホを安全・快適に使うために欠かせないものです。
しかし、iPhoneの型が古い場合は(アップデートする際に)内部処理に時間が掛かり、iPhoneが熱くなることがあります。
原因⑤ 使用しているデータ(容量)が多い
iPhoneがすぐに熱くなる原因の5つ目は「使用しているデータ(容量)が多い」です。
使用しているデータ量が多いとCPU(スマホの「頭脳」にあたる部分)に負荷がかかり、iPhoneが熱くなることがあります。
特に写真や動画、不要なアプリをたくさん保存している場合やグラフィックや音響に凝ったゲームアプリを複数ダウンロードしている場合は注意が必要です。
関連:「【iPhone/Android】スマホが重い原因と対処法を解説します」
原因⑥ 直射日光や高温多湿の環境下で使っている
iPhoneが熱くなる原因の6つ目は「直射日光や高温多湿の環境下で使っている」です。
iPhoneは、0〜35度の環境で使用されることを想定して作られています。
そのため、夏場の車内に放置したり、35度以上の暑い場所でiPhoneを使っていると本体が異常に熱くなり、場合によっては温度警告の画面が表示されます。
また、長時間 直射日光に当ててしまうとiPhoneが故障する可能性があるため、注意が必要です。
加えて、浴室などの高温多湿になる環境下での使用も避けるようにしましょう。
熱いまま(発熱状態の)iPhoneを使い続けるリスク
続いて、iPhoneが熱くなったまま使い続けることで起こるリスクをご紹介します。
① 充電が早く減るようになる
iPhoneのバッテリーは熱に弱いため、熱くなったまま使い続けると充電が早く減るようになります。
バッテリーの劣化は「(バッテリーの)最大容量」を減らしてしまうため、結果的にiPhoneの寿命を早めることにもつながってしまいます。
② iPhoneの電源が落ちる
発熱状態のiPhoneをそのまま使い続けると、iPhoneは故障を防ぐために強制的にシャットダウン(電源が落ちる)することがあります。
また、熱くなりすぎた場合は電源が入らなくなったり、画面が切り替わらない(リンゴループ)状態になることも少なくありません。
その他、バッテリーの発熱が原因となり、内部の基盤が壊れて写真や動画などのデータが壊れることがあります。
③ 急にアプリが落ちる
熱くなったままのiPhoneを使っていると、使用中のアプリが急に落ちてしまうことがあります。
また、ゲームのセーブ前にアプリが落ちてしまった場合は、データやセーブが消えてしまうこともあります。
オンラインゲームをしていた場合はオンラインから切断されてしまい、(シャットダウン前の)データや情報が消えてしまうこともあります。
④ iPhoneが発火・爆発する
iPhoneのバッテリーに負荷が掛かりすぎると、発熱を抑えられずに発火(もしくは爆発)する可能性があります。
特にバッテリーが膨らんでいる場合は要注意です。
ケガや火事などの重大な事故につながる可能性があるため、早急に修理を依頼しましょう。
iPhoneがすぐに熱くなる場合の対処法
iPhoneがすぐに熱くなる場合の対処法は、次のとおりです。
- 充電しながら使用しない
- 電源を切って徐々に冷やす
- データの使用量を減らす
- スマホカバーを変える
- キャッシュをクリアにする
- アプリの自動更新をOFFにする
それぞれ解説します。
対処法① 充電しながら使用しない
1つ目の対処法は「充電しながら使わない」です。
iPhoneを充電しながら使うと「充電」と「放電」を同時に行なう状態となり、バッテリーを激しく消耗させてしまいます。
そのため、日頃から充電しながらiPhoneを操作している場合は「充電中はiPhoneを触らない」などルールを決めて使い方を改善しましょう。
関連:「充電しながらスマホを使うとどうなる?|バッテリー寿命の確認方法も紹介します」
対処法② 電源を切って徐々に冷やす
2つ目の対処法は「電源を切って徐々に冷やす」です。
シンプルな方法ですが、iPhoneがすぐに熱くなる場合はiPhoneを冷やして熱を取りましょう。
とはいえ、早く冷やしたいからといって冷蔵庫に入れたり、保冷剤などを直接あてて急激に冷やすのはNGです。(iPhoneが結露して内部に水分が発生してしまうため)
まずはiPhoneの電源を落とし、家の床などの涼しい場所に置いて放熱させましょう。
また、iPhoneを冷やす際はうちわや扇風機などを使って風を当てると、より早く熱を取ることができます。(※ただし、冷房・エアコンの風に直接あてるのは避けましょう。)
対処法③ データの使用量を減らす
3つ目の対処法は「データの使用量を減らす」です。
iPhoneの本体に写真や動画、スクリーンショットなどをたくさん保存すると「CPU(スマホの「頭脳」にあたるもの)」の負担になってしまいます。
iCloudなどのクラウドサービスに保存するか(不要な場合は)削除するなどして、データを整理しましょう。
また、ダウンロードしたまま使っていないアプリもCPUの負担になるため、下記の方法で削除しましょう。
▼不要なアプリの探し方
- 「設定」をタップ
- 「一般」をタップ
- 「iPhoneストレージ」をタップ(表示までしばらく時間が掛かることがあります)
- 下にスクロールして使っていないアプリをタップ
- 「Appを削除」をタップ
関連:「【iPhone/Android】スマホが重い原因と対処法を解説します」
対処法④ スマホカバーを変える
iPhoneを操作していなくても熱くなる場合は、スマホカバーが原因となっている可能性があります。
(特にiPhone全体を覆う「手帳型スマホカバー」は放熱の妨げになるケースもあり、熱がこもってiPhoneが熱くなることがあります。)
スマホカバーの買い替えを検討する場合は、前面、背面とも開放された「バンパーケース」が放熱しやすく、おすすめです。
iPhoneの枠しかカバーできないように思われますが、周囲に高さがあるため(うっかり落とした際に)本体に衝撃が加わるのを防ぐことができます。
また、メッシュ素材のものやアルミ素材のカバーは放熱を促進しやすい(または熱伝導率が良い)ため、おすすめです。
対処法⑤ キャッシュをクリアにする
5つ目の対処法は「キャッシュをクリアにする」です。
キャッシュとはアプリなどで表示したデータを一時的に保存することで、次回以降に同じ処理をスムーズに行う仕組みです。
キャッシュ1つあたりのデータ量はわずかですが、キャッシュが蓄積することでiPhoneのストレージを圧迫する原因になります。
特に使用する頻度が高いアプリはキャッシュが蓄積しやすいため、下記の方法で定期的に削除しましょう。
▼キャッシュを削除する方法
- 「設定」をタップ
- 「Safari」をタップ
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
- 「履歴とデータを消去」をタップ
対処法⑥ アプリの自動更新をOFFにする
6つ目の対処法は「アプリの自動更新をOFFにする」です。
アプリは定期的にアップデートされ、新しい機能の追加やバグの修正などが行われます。
しかし、機能の追加にともなってデータ容量も増えるため(容量を増やしすぎないためには)アプリの自動更新はOFFに設定するのがおすすめです。
▼アプリの自動更新をOFFにする方法
- 「設定」をタップ
- 「一般」をタップ
- 「Appのバックグラウンド更新」をタップ
- 「Appのバックグラウンド更新」をOFFにする
また、アプリの自動更新をOFFに設定するとWi-Fi環境以外でデータ通信量を使わずに済むため、一石二鳥です。
それでもiPhoneがすぐに熱くなる場合は…
最後に、本記事で解説した対処法を試してもiPhoneが熱くなる場合に試したい対策をご紹介します。
iPhoneを購入した時の状態に戻す
iPhoneをリセットして購入時の状態に戻すことで、不要なデータが消去されて動作が軽くなり、熱を持ちにくくなります。
しかし、不用意にリセットをしてしまうと大切なデータをすべて失ってしまうため、必ずバックアップを取り、リセットするようにしましょう。
▼iPhoneをリセットする方法
- 「設定」をタップ
- 「一般」をタップ
- 「転送またはiPhoneをリセット」をタップ
- 「続ける」をタップ
- 「アップロードを完了してから消去」もしくは「今すぐ消去」をタップ
- Apple IDのパスワードを入力後に「オフにする」をタップ
- 「iPhoneを消去」をタップ
- リセット完了
リカバリーモードから復元する
iPhoneをリセットできないときの最終手段として「リカバリーモードから復元する方法(初期化)」があります。
リカバリーモードとは強制的に初期化が必要になる状態のことで、リカバリーモードから復元することによって問題を解決できる場合があります。
なお、リカバリーモードはPCを使う方法であり、環境によっては作業完了までに20〜30分程度かかることがあります。
また、iTunesのバージョンが古い場合は正常に行えない場合があるため、最新の状態にしておきましょう。
リカバリーモードの手順は、次のとおりです。
▼リカバリーモードから復元する方法
- PCのiTunesを起動して「編集」を選択
- 「設定」を選択
- 「デバイス」を選択
- 「iPod、iPhone、およびiPadを自動的に同期しない」にチェックを入れ「OK」を選択
- iTunesを閉じる
- USBケーブルでiPhoneとPCを接続し、iTunesを起動(※iPhone8以降のモデルは「音量を上げるボタンを押して離す>音量を下げるボタンを押して離す>サイドボタンをAppleマークが表示されるまで長押し」の手順で行う)
- 「iTunesマーク」が表示されたら手を離す
- メッセージが表示されたら「復元」を選択
- 「復元と更新」を選択
- 「次へ」を選択
- 「同意する」を選択
- ダウンロードと復元が開始される(※アクティベーションロックが表示された場合、Apple IDとパスワードを入力して「続ける」を選択します。更新設定のポップアップが表示された場合「ダウンロードして更新」または「更新設定」を選択してください。)
- 「新しいiPhoneへようこそ」と表示されたら初期化完了
iPhoneのバッテリーを交換する(修理依頼)
これらの手段を試しても改善されない場合は、発熱によってバッテリーが劣化している可能性があるためバッテリー交換(修理依頼)を検討しましょう。
iPhoneの修理はApple社や正規プロバイダ、スマホ修理専門店に依頼することができます。
なお、Apple社や正規プロバイダに修理を依頼する場合は予約が必要になり、修理完了までに時間が掛かることがあります。
そのため、すぐに修理したい方は最寄りのスマホ修理専門店であれば最短で当日中に対応してもらえることもあるため、おすすめです。
関連:「古いiPhoneを使い続けても大丈夫?リスクや活用法(使い道)も解説」
機種変更する場合はスマホ買取店へ
手持ちのiPhoneの動作が重かったり、型が古い機種をお使いの場合は、バッテリー交換にお金をかけるよりも、機種変更した方が良いケースがあります。(バッテリー交換費用の相場:10,500円〜)
iPhoneの売却先にはApple社やドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリア、スマホ買取店などがありますが、売却先によって買取金額には大きなが差があります。
スマホの売却にかかる手間には大きな差はないものの、買取金額においては2倍以上の差が出ることがあります。
関連:「【Android/iPhone】スマホの売り方3ステップ|買取までの手順を解説します」
まとめ:iPhoneが熱くなる時は対処法を試そう|改善されない場合は修理or機種変更へ
今回は、iPhoneがすぐに熱くなる原因と対処法をご紹介しました。
iPhoneが熱くなるときは「対処法」を試し、それでも改善されない場合は修理を依頼するか機種変更(売却)を検討しましょう。
なお、iPhoneは型落ちしたモデルでも人気があるため、高価買取の対象になることがあります。
とはいえ、買取や下取りにかかる手間や作業に大差はありませんが、モデルや状態によっては2倍以上高く売れることがあるため「売却先選び」は外せないポイントです。(※下記参照)
▼ iPhone13(128GB)の最大買取価格
ドコモ | 44,000円 |
au | 44,550円 |
ソフトバンク | 44,400円 |
男前ケータイ | 82,600円 |
▼ iPhone12(128GB)の最大買取価格
ドコモ | 29,000円 |
au | 37,400円 |
ソフトバンク | 37,200円 |
男前ケータイ | 73,100円 |
▼ iPhone SE(第2世代/128GB)の最大買取価格
ドコモ | 9,000円 |
au | 11,000円 |
ソフトバンク | 12,000円 |
男前ケータイ | 31,600円 |
(※表示の金額は2023年7月末価格)
なお、男前ケータイではバッテリーが劣化しているiPhoneはもちろん、キズ有り・画面割れの状態でも他社より高い買取を実施しています。
まずはぜひ、お気軽にご相談ください。
本記事が少しでもヒントになれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
関連:「【必読】iPhoneを高く売る方法|買取価格を上げる5つのコツも解説」
関連:「【初心者必見】iPhoneをメルカリで売る時の注意点+コツ|個人情報についても解説」