2022.11.27.公開 (2023.06.19.更新)
【iPhone/Android】スマホが重い原因と対処法を解説します
「スマホが重い」「スマホの画面が固まってしまう」という方に向けて、スマホが重くなる理由と対処法をご紹介します。
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スマホの動作が重くなる原因(理由)
基本的に、スマホの動作が重くなる主な原因は次の2つにあります。
- 「ROM(ストレージ)」や「RAM(メモリ)」の使用量が多い
- 「CPU(スマホの頭脳)」の使い過ぎ
ROM…アプリのファイルや音楽データ、写真データなどを保存する領域(机の「引き出し」のようなもの)
RAM…アプリの起動中に一時的に使われるもので、アプリを終了させることで解放される(「机の上」のようなもの)
その上で考えられる理由を解説します。
理由① ストレージ(ROM)が不足している
スマホの動作が重くなる理由の1つ目は「ストレージ(ROM)が不足している」です。
ストレージ(ROM)とは机の「引き出し」のようなもので、スマホで撮影した写真や動画、ダウンロードした音楽などの保存データが増えることで、少しずつストレージ(ROM)を圧迫していきます。
この「ストレージ(ROM)」の空きが少なくなってくると、スマホの動作が重くなることがあります。
理由② メモリ(RAM)を使い過ぎている
2つ目の理由は「メモリ(RAM)を使い過ぎている」です。
メモリ(RAM)は「机の上」のような役割を持ち、アプリの起動中に一時的に使われるものです。
Google ChromeやSafariなどのWebブラウザには、よく訪れるサイトの情報を一時的に保存する「キャッシュ機能」が備わっています。
この「キャッシュ機能」にて保存された画像データなどを再使用することで、サイトを読み込む際の負担を軽減し、表示スピードを速めています。
一方で、キャッシュが溜まりすぎるとメモリ(RAM)を圧迫してしまい、スマホの動作が重くなることがあります。
理由③ アプリの問題
ダウンロードしているアプリによって、スマホの動作が重くなることがあります。
特定のアプリを起動している時のみスマホが重くなる場合は、そのアプリをアンインストール(削除)することをおすすめします。
また、スマホの「バックグラウンド(スマホの画面上には映っていないところ)」で複数のアプリが起動している場合も、メモリ(RAM)を圧迫し、スマホの動作が遅くなることがあります。
理由④ インターネットの接続不良
スマホ本体ではなく、インターネットの接続不良によっても動作が遅くなることがあります。
毎月使えるデータ通信量の上限に達していて通信速度制限がかかっていたり、使用するWi-Fiルーターに問題があると、インターネットに接続しづらくなります。
理由⑤ スマホの劣化
古いスマホで最新のアプリを使用すると、スペック不足で動作が遅くなることがあります。
購入から2〜3年経っているスマホは買い替えを検討してみましょう。
>>「iPhoneのおすすめの買い替え時期は?ベストタイミングで購入するために」を見る
また、OSのバージョンのアップデートをしないまま放置していると、動作に問題が生じることがあるため、常に最新のバージョンを利用しましょう。
【iPhone/Android】スマホ動作が遅いときの対処法
スマホの動作が遅いときの対処法は、次のとおりです。
- 不要なウィジェットを削除する
- 不要なアプリを削除する
- 写真や動画を整理する
- 使っていないアプリを終了する
- キャッシュを削除する
- ライブ壁紙の使用をやめる
- OS・ソフトウェア・アプリをアップデートする
- アプリの自動更新をオフにする
- Wi-Fiに接続する
- データ通信の契約を見直す
- 再起動する
順に解説します。
対処法① 不要なウィジェットを削除する
iPhoneやAndroidのホーム画面に天気や時計などを常に表示できる「ウィジェット機能」。
とても便利な機能ですが「ウィジェットが起動している=常に天気アプリや時計アプリが起動している状態」なので、メモリを圧迫してしまいます。
必要なウィジェットのみに限定し、不要なウィジェットは削除しましょう。
対処法② 不要なアプリを削除する
スマホのアプリはとても便利ですが、ダウンロードしているアプリが増えるにつれてストレージを圧迫してしまいます。
特にゲームアプリは1GBを超える大容量のものもあるため、ストレージを消費してしまいがちです。
必要なアプリのみを残し、長い間使用していないアプリはアンインストールして負担を抑えましょう。
対処法③ 写真や動画を整理する
スマホで撮影した写真や動画を端末本体に保存しておくと、ストレージを圧迫する原因になります。
気づけば膨大なデータ量になっていることもあるため、下記に該当するものは削除しましょう。
- 連写モードで撮影したもの
- 不要なスクリーンショット
- ミスショットなど
どうしても残したいデータは、CloudやSDカードに移すなどしましょう。
対処法④ 使っていないアプリを終了する
スマホには、画面に表示されていなくてもアプリを「保留状態」にする「バックグラウンド」機能があります。
このバックグラウンドにアプリが立ち上がっている間はメモリ(RAM)を使用している状態ですので、確保されたメモリの容量がスマホのRAM容量を超えるときに動作が重くなります。
マルチタスク画面などで使わないアプリの「×」ボタンを押すか、横または縦にスワイプさせて確実に終了させましょう。
Android端末の場合は「設定」アプリを開き「アプリケーション」の画面からアプリを強制終了する方法もあります。
対処法⑤ キャッシュを削除する
「キャッシュ」とは、ウェブサイトなどのデータを一時的に保存する機能です。
キャッシュが蓄積するとメモリ(RAM)を圧迫して動作が遅くなる原因になるため、定期的に削除してスマホの動作が遅くなるのを防義ましょう。
▼ キャッシュの削除方法
- 「設定」を開く
- 「アプリと通知」を開く
- 「アプリ情報」を開く
- キャッシュを削除したいアプリを選択する
- 「ストレージ」を開く
- 「キャッシュを削除」を選択
対処法⑥ ライブ壁紙の使用をやめる
「ライブ壁紙」とは端末を傾けたり画面にタッチすることで動き出す壁紙のことですが、ライブ壁紙は通常の壁紙よりもメモリを消費します。
少しでもメモリの負担を軽減してスマホの動作を軽くしたい方は、ライブ壁紙から通常の壁紙へと変更しましょう。
対処法⑦ OS・ソフトウェア・アプリをアップデートする
OS、ソフトウェア、アプリを常に最新の状態にすることで、スマホが重くなるのを防げます。
アップデートは端末の不具合を解消したり、新しい機能が使えるようになる、セキュリティが向上するなどメリットが多いです。
※ 「アプリをアップデートする=重たくなるのでは?」と思われがちですが、メモリ(RAM)の使用量や動作の重さが改善されていることもあるため、アップデートの内容をチェックしてみましょう。
アップデートのお知らせが来てもそのままになっているものは、早めにアップデートしましょう。
▼ 【iPhone】OSをアップデートする方法
- 「設定」を開く
- 「一般」を開く
- 「ソフトウェア・アップデート」を開く
- 「今すぐインストール」を開く
- (「ダウンロードしてインストール」が表示された場合は、それをタップしてデータをダウンロードする)
- パスコードを入力して「今すぐインストール」を選択
▼ 【iPhone】アプリをアップデートする方法
- 「App Store」アプリを開く
- 画面の上部にあるプロフィールアイコンを開く
- Appの横に「アップデート」と表示されているものを選択し、アップデートする
▼ 【Android】OSをアップレートする方法
- 「設定」を開く
- 「システム」を開く
- 「システムアップデート」を開く
- アップデートのステータスが表示されるため、画面に表示される手順に沿って操作する
対処法⑧ アプリの自動更新をオフにする
月のデータ使用量が上限を超えたことでデータ制限がかかっている方は、アプリの自動更新をオフにしましょう。
▼ 【iPhone】自動更新をオフにする方法
- 「設定」アプリを開く
- 「App Store」を開く
- 「Appのアップデート」のオン/オフを切り替える
対処法⑨ Wi-Fiに接続する
テータ通信の制限がかかっている場合は、Wi-Fiを使いましょう。カフェやレストラン、駅の中など、フリーWi-Fiが提供されているところは多いです。
出先で使えるWi-Fiがないか探してみましょう。
対処法⑩ データ通信の契約プランを見直す
月の途中から速度制限がかかってしまう方は、データ通信の契約プランを見直してみましょう。
月末まで快適に使えるようになったり、プランの見直しによってお得に使えるようになることもあります。
対処法⑪ 再起動する
iPhoneやAndroidを再起動することによって、スマホの動作が改善するケースがあります。
再起動することでメモリ(RAM)が強制的にクリアになるため、試してみましょう。
スマホの動作が重いまま放置することで起こりうるリスク
最後に、スマホの動作が重いまま放置することで起こりうるリスクをご紹介します。
バッテリーや内部の劣化が進む
スマホの動作が重くなることで、長期にわたって処理機能がフルパワーで稼働し続けるため、バッテリーが著しく消耗します。
バッテリーが消耗すると、スマホが熱を持ち、機器の劣化を早めるため注意が必要です。
できるだけ早めに解消し、熱を持ちにくい状態にしましょう。
動作不良・故障が起こる
スマホ内部の劣化が深刻化すると、動作不良や故障の原因になります。
スマホが故障してしまうと自力ではどうすることもできなくなるため、各キャリアや修理専門店に修理に出す必要があります。
同じ機種の新品交換だと、3万円ほどの修理費用が発生する場合もあり、思わぬ出費になるためできる限り早めに対応しましょう。
まとめ:対処法を試しても改善されない場合は買い替え時期の可能性あり
今回は、iPhoneやAndroidなどのスマホが重くなる理由と対処法をご紹介しました。内容を再掲すると、下記のとおりです。
▼ スマホが重くなる原因
- 「ROM(ストレージ)」や「RAM(メモリ)」の使用量が多い
- 「CPU(スマホの頭脳)」の使い過ぎ
▼ スマホが重くなる理由
- ストレージ(ROM)が不足している
- メモリ(RAM)を使い過ぎている
- アプリの問題
- インターネットの接続不良
- スマホの劣化
▼ スマホが重いときの対処法
- 不要なウィジェットを削除する
- 不要なアプリを削除する
- 写真や動画を整理する
- 使っていないアプリを終了する
- キャッシュを削除する
- ライブ壁紙の使用をやめる
- OS・ソフトウェア・アプリをアップデートする
- アプリの自動更新をオフにする
- Wi-Fiに接続する
- データ通信の契約を見直す
- 再起動する
記事内の対処法を試してみても改善されない場合は、スマホの買い替えを検討してみましょう。
>>「iPhoneのおすすめの買い替え時期は?ベストタイミングで購入するために」を見る
最後までご覧いただきありがとうございました。
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