2022.11.26.公開 (2023.06.19.更新)
【解決】スマホの充電はいつするのがベストか?頻度と注意点を解説
「どれくらいの頻度でスマホを充電すると良いのかな?」という疑問におこたえします。
結論からお伝えすると、スマホの充電頻度は多くても少なくてもバッテリーの早期劣化を招くため、電池残量が20%を下回ったあたりで充電を開始し、電池残量80%を超えたあたりで停止するのがベストです。
また、スマホの状態や日々のスマホ操作がバッテリーの劣化を速めることもあるため、充電頻度や使い方を見直してみましょう。
関連:「充電しながらスマホを使うとどうなる?|バッテリー寿命の確認方法も紹介します」
スマホのバッテリーが劣化する主な原因
スマホのバッテリーが劣化する原因は、主に次の2つです。
- 放電と充電の繰り返しによる劣化(サイクル劣化)
- 過充電・過放電による劣化(保存劣化)
順に解説します。
① 充電と放電の繰り返しによる劣化(サイクル劣化)
スマホに内蔵されているバッテリーは「リチウムイオン電池」です。
リチウムイオン電池は充電することで繰り返し使用できますが、限度なく使えるものではありません。
充電と放電を繰り返すうちに「サイクル劣化現象」が起こり、徐々に劣化していきます。
寿命の目安は(0〜100%までのフル充電を1カウントとして)約500回で、平均して1年〜1年半、最大2年でバッテリー性能が大きく低下します。
② 過充電・過放電による劣化(保存劣化)
スマホの電池残量が0%の「過放電状態」と、100%になっても充電を続ける「過充電状態」もバッテリーの劣化を速めます。
とはいえ、近年のiPhoneはバッテリーの負荷を軽減する「トリクル充電」を採用しており、過放電状態の負担を軽減できるため、充電ケーブルを挿しっぱなしでもバッテリーが劣化しにくい仕組みになっています。
※ 「トリクル充電」とは…電池残量80%から100%までの段階で電流を弱めてゆっくり充電する方式
スマホを充電するベストタイミング|いつすると良い?
スマホを充電するベストタイミングは、次の2つです。
- 電池残量が20%になったタイミングで充電
- 電池残量が80%になったら充電停止
それぞれ解説します。
① 電池残量が20%になったタイミングで充電
スマホを充電するベストタイミングの1つ目は、スマホの電池残量が「20%」になった時です。
ひと昔前までは「バッテリーを使い切ってから充電した方が良い」と言われていましたが、充電残量が0%の状態は「過放電状態」となり、バッテリーに負荷がかかります。
また、電池残量約20%のタイミングで充電することによって、充電が切れるまでに少々余裕があり、バッテリーを傷めずに済みます。
② 電池残量が80%になったら充電停止
2つ目のタイミングは(スマホを充電して)電池残量が「80%」になった時です。
寝る前に充電ケーブルを挿し、朝まで充電を続ける充電方法は、バッテリーの寿命を早める原因になります。
(電池残量が100%になった後は過充電になり、バッテリーに負荷がかかるため)
スマホを十分に使用できる量である「電池残量:80%」になったら充電ケーブルを抜く方法がベストですが、どうしても100%まで充電したい方は100%に達した後は早めに充電コードを抜くようにしましょう。
スマホをベストタイミングで充電するコツ
続いて、スマホをベストタイミングで充電するコツをご紹介します。
① 起床後に充電ケーブルを挿入する
スマホの充電は、平均して約1時間半から2時間ほどで完了します。
寝ている間に充電することで朝から充電100%になり安心感がありますが、過充電状態を起こしやすいというデメリットもあります。
過充電を防ぐ方法として起床後に充電ケーブルを接続し、仕事や外出の支度中に充電する方法がおすすめです。
「朝は時間がない」という方は、急速充電に対応した充電器やケーブルを試してみましょう。
② 充電アプリのアラーム機能を活用する
前章でご紹介した「電池残量20%を切ったタイミング」や「80%を超えたタイミング」は見逃してしまいがちです。
そのため、充電のタイミングをアラームで教えてくれるアプリを利用してみましょう。
・アプリ:Battery Life Alarm & Reminders
(使い方:「iPhone/iPadで指定した充電量でアラームを鳴らすアプリ」)
③ 過充電ストップ機能つきケーブルなどを利用する
過充電を防いでくれる充電ケーブルやタイマー機能つきのスマートコンセントなどを利用することで、過充電を防止できます。
スマホのバッテリーを長持ちさせるコツ
スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは、次のとおりです。
- スマホの「過充電防止機能」を使う
- 使っていない接続をオフにする
- 使っていないアプリを削除する
- バックグラウンドアプリを停止する
- スマホ画面の明るさをできるだけ暗めに設定する
- 省電力モードを使う
- 機内モードで通信を遮断する
順に解説します。
① スマホの「過充電防止機能」を使う
実は、iPhoneやXperia、Galaxyには過充電防止に役立つ機能が搭載されています。
それぞれの機能をオンにし、過充電による劣化を抑えましょう。
iPhone:「バッテリー充電の最適化」機能
iPhoneの「バッテリー充電の最適化」機能は、フル充電されたままの状態を極力短くして、バッテリーの劣化を軽減する機能です。
完全にiOS側にお任せする仕組みで、ユーザー側が任意で閾値を設定できるものではありませんが、設定をオンにしておくと充電を最適化してくれるため安心です。
▼ 設定方法
- 「設定」アプリを開く
- 「バッテリー」を選択
- 「バッテリーの状態」を開く
- 「バッテリー充電の最適化」をオンにする
Xperia:「いたわり充電」機能
Xperiaの「いたわり充電」機能は、ユーザーの充電の習慣を学習して、充電器を取り外す時刻を予測し、その時刻に満充電になるよう充電速度を停止・再開して調節する機能です。
閾値を80%か90%のどちらか設定できるだけでなく、時間帯による発動も可能です。(システム側にお任せもできます)
▼ 設定方法
- 「設定」アプリを開く
- 「バッテリー」を選択
- 「いたわり充電」を選択
- 「いたわり充電の使用」をオンにする
- スマートフォン側に任せる場合 → 自動を選択
- 時間帯で自動オンにする場合 → 手動を選択
- 常時充電制御を行う場合 → 常時を選択
Galaxy:「バッテリーを保護」機能
Galaxyの「バッテリーの保護」機能は、バッテリー充電の閾値を85%で制御できます。
他機種のようにシステムにお任せする機能はなく、シンプルにオン・オフを設定するのみです。
▼ 設定方法
- 「設定」アプリを開く
- 「バッテリーとデバイスケア」を選択
- 「バッテリー」を選択
- 「その他のバッテリー設定」を選択
- 「バッテリーの保護」をオンにする
② 使っていない接続(GPSやBluetoothなど)をオフにする
スマホのGPS機能やBluetooth、Wi-Fiなどの機能は、使っていない状態でも通信が行われバッテリーを消費しています。
使用後はやすみやかにオフにするように心がけましょう。
③ 使っていないアプリを削除する
ダウンロードしたものの、使っていないアプリがあれば削除しましょう。
スマホのアプリは、使用していなくとも通信を行なっていることがあるため、バッテリーを消費する&メモリを圧迫します。
定期的に不要なアプリを削除するようにしましょう。
④ バックグラウンドアプリを停止する
アプリを使い終えた後にホームボタンを押した状態では(一見、アプリを終わらせたように見えますが)、単に待機状態へシフトした状態です。
使っていたアプリをしっかり終了しなければ、バックグラウンドで起動したままになり、バッテリーの消耗を早めてしまいます。
使い終えたアプリは忘れずに終了しましょう。
⑤ スマホ画面の明るさを、できるだけ暗めに設定する
スマホ画面は、明るくすればするほど電力を消費します。不便のない範囲で暗めに設定することで、バッテリーの消耗を抑えられます。
画面の自動オフまでの時間を短めに設定することも、効果的です。
⑥ 省電力モードを使う
充電残量が20%を下回った際は「省電力モード」をオンにすることでバッテリーの使い切りを防げます。
ただし、省電力モードの起動中はスマホ操作が遅くなる、プッシュ通知が表示されない、Siriが使えないなどのデメリットもあります。
⑦ 機内モードで通信を遮断する
「機内モード」とは、航空機内においてスマホのデータ通信を遮断するための機能です。
スマホは常に何らかの通信を行なっており、バッテリーを消耗しています。
通信する必要がないときは「機内モード」をオンにし、一切の通信を遮断する方法もおすすめです。
なお、機内モードをオンにした後に使いたい機能のみをオンにすることも可能です。(スマホによって異なります)
その他、スマホの充電時に気をつけるべきポイント
最後に、スマホを充電する際に気をつけるべきポイントをご紹介します。
① 充電しながらスマホを操作しない
充電しながらスマホゲームや動画を視聴する場合、充電しながら放電している状態になり、バッテリーに負荷がかかりますます。
急ぎの電話連絡やLINE・メールの返信以外は、できる限りスマホを触らないようにしましょう。
関連:「充電しながらスマホを使うとどうなる?|バッテリー寿命の確認方法も紹介します」
② 高温多湿の場所で充電しない
スマホに使われているリチウムイオン電池は、高温や湿気に弱いです。熱がこもった車内や室内に放置すると、バッテリーにダメージを与えてしまいます。
また、直射日光が当たらないようにするすることも大切です。
③ スマホにあった充電器を使う
ここ近年、さまざまなメーカーがスマホの充電器を制作・販売していますが、信頼性の低いメーカーの充電器は劣化につながる可能性があります。
できれば純正の充電器か、もしくは信頼性があるメーカーの充電器を使用しましょう。
④ 電源を切って充電すると◎
充電中にスマホ操作をしなくても、通信やバックグラウンドで作動しているアプリによって電力を消費しています。
機能を完全にストップさせて充電するためには、スマホの電源を切ってから充電する方法がおすすめです。
ただし、連絡や通知をチェックできなくなるため、注意が必要です。
充電の減りが極端に速い場合は買い替え時期
スマホの充電の減りが極端に速い場合は、スマホの買い替え時期です。
スマホを新しく購入する場合はキャリアの下取りを利用するか、スマホ買取店を利用して高く買い取ってもらいましょう。
また、下記の記事ではスマホをお得に購入できるタイミングをご紹介しています。あわせてご覧ください。
>>「iPhoneのおすすめの買い替え時期は?|ベストタイミングで購入するために」を読む
関連:「古いiPhoneを使い続けても大丈夫?リスクや活用法(使い道)も解説」
まとめ:スマホの充電頻度とタイミングに気をつけて劣化を防ごう
今回は、スマホを充電するベストタイミングや頻度についてご紹介しました。
スマホを充電する頻度は多くても少なくてもバッテリーの早期劣化を招くため、電池残量が20%を下回ったあたりで充電を開始し、電池残量80%を超えたあたりで充電を停止するのがベストです。
また、毎日のスマホ操作や状態によってもバッテリーの劣化を早めてしまうため、できることから取り入れてみましょう。
関連:「充電しながらスマホを使うとどうなる?|バッテリー寿命の確認方法も紹介します」
本記事が少しでもヒントになれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
関連:「【iPhone/Android】スマホが重い原因と対処法を解説します」