2023.02.27.公開 (2023.08.11.更新)
iPhoneの電源がつかない時の原因・対処法|修理が必要なケースも解説
「iPhoneの電源がつかない…!」このような場合の原因や対処法をご紹介します。
>>「【iPhone13】水没したときの症状と対処法|NG行為や修理先も解説します」
「これって故障?」iPhoneのよくあるトラブル
今まで普通に使えていたのに、突然iPhoneの電源がつかなくなる…といった状態は珍しくなく、次のようなケースが確認されています。
画面にAppleのロゴが表示されたまま
電源をつけても画面にAppleのロゴである「リンゴマーク」が表示されるのみで、パスコード入力画面やホーム画面へと進まないことがあります。
画面に充電マークが表示されたまま
通常、iPhoneの充電がなくなると充電マークが表示され、充電が完了次第 通常の動作ができるようになります。
一方で、トラブルが発生している場合は充電マークが表示されている状態のまま画面が変わりません。
ブラックアウト状態(画面が真っ暗だが音・バイブは有り)
iPhoneの画面が真っ暗なものの、音を出したりバイブが使える状態を「ブラックアウト」といいます。
一度再起動することで解決するケースもありますが、再起動してもすぐにまたブラックアウト状態になることがあります。
iPhoneの電源がつかない
最後は、Appleのロゴ(リンゴマーク)や充電マークさえ表示されず、iPhoneの電源が全くつかない状態です。
通常、充電切れであれば1時間ほどの充電で起動しますが、電源がつかないときはトラブルが発生している可能性があります。
iPhoneの電源がつかない原因
iPhoneの電源がつかない原因は、主に次のとおりです。
- システムの故障
- iPhone本体の故障
それぞれ解説します。
① システムの故障
iPhoneの電源がつかない場合、はじめに考えられるのが「シムテムの故障」です。
「システムが故障している」と聞くと自分では対処できないイメージがありますが、下記の対処法で復旧できる可能性があります。
タイミング | 症状 | 対処法 |
iOSのアップデート時 | アップデート後に再起動できない | 対処法へ |
長時間、直射日光があたる 場所や高温な場所に置いた |
本体が熱い 電源がつかない |
対処法へ |
重いアプリの ダウンロードや動作時 |
本体が熱い 電源が突然落ちて戻らない |
対処法へ |
ウイルス感染の 疑いがある場合 |
電源がつかない すぐに落ちる |
対処法へ |
iOSアップデートの途中でWi-Fiが途切れたり、充電不足を起こして正しくアップデートが行われなかった場合、電源がつかなくなることがあります。
また、長時間直射日光があたる場所や高温の場所に置いていたり、重いアプリを起動させた際に本体が熱くなった場合は、電源が落ちたままつかないことがあります。
これは、CPUなどの熱に弱い内蔵機器を守るために安全装置が働いている状態なので、そのまましばらく放置し、熱を逃がせば復旧する可能性が高いです。
一方で、不審なメールやWebサイトをクリックした後に電源がつかなくなった場合は、ウイルスに感染した可能性があります。
② iPhone本体の故障
iPhoneを落としてしまったり、経年劣化によって内部の部品や基板が故障した場合は、修理以外の対処法はありません。
しかし、修理する部品によって価格帯が異なるため、どのような部品の故障が考えられるかをチェックしてみましょう。
(1)バッテリーの劣化
iPhoneのバッテリーは消耗品です。使い方や機種によって寿命が異なるため公式には示されていませんが、一般的に交換の目安は3年と言われています。
とはいえ、3年経過すれば急に充電ができなくなる…ということありませんが、寿命が近づくにつれて徐々に充電の持ちが悪くなります。
購入当初に比べて明らかに電池の持ちが悪い場合は、バッテリーの交換をおすすめします。
なお、Appleの正規店でバッテリーを交換する場合、iPhone Xは9,800円(税込)、iPhone SE(第2世代)は7,500円(税込)です。(※ 掲載価格は2023年2月時点のものです)
また、スマホ修理専門店であればもっと安く交換できる可能性があります。
関連:「【解決】スマホの充電はいつするのがベストか?頻度と注意点を解説」
(2)充電コネクタの不良
本体の充電コネクタに不具合がある場合、充電ケーブルを挿しても充電できなくなり、電源がつかなくなります。
コネクタ部分がグラグラ(ガタガタ)している場合は、これが原因である可能性が高いです。
コネクタ部分に緩みが出るのは、ホコリの詰まりや摩耗による影響です。
ホコリの詰まりは掃除して改善することがありますが、摩耗の場合はパーツ交換が必要です。
Appleの正規店では、画面の破損以外の修理がパーツ交換ではなく「本体交換」の対応になります。
そのため、機種によって3~7万円台と高額になる可能性がありますが、スマホ修理専門店であれば充電コネクタのみの修理にも対応しているため、出費を安く抑えることができます。
(3)電源ボタンの故障
システムや充電関連以外の故障が考えられる場合、電源ボタンの故障を疑いましょう。
電源ボタンが故障すると、内部機器に「電源をつけた」という指示が伝わらず、動作しなくなります。
こちらも正規店なら本体交換が必要ですが、スマホ修理専門店であればパーツを交換することで対応できます。
(4)iPhone本体の水没
iPhoneの内部に水が侵入し、基板がショートしてしまうと電源がつかなくなります。
また、水没から数日間は使用できても、時間差で不具合が出ることもあります。
なお、お風呂に落としたり飲み物をこぼしたなどの明らかな水没以外にも、気温差によって本体内部に水が入り込むことがあります。
また、iPhone本体が熱いからといって冷蔵庫に入れたり保冷剤を当てたりすると、本体内部にある「水分を含んだ空気」が急激に冷やされ、水滴となって基板を水没させることがあります。
水没による故障は復活できない可能性が高いため、注意しましょう。
>>【故障していてもOK!】男前ケータイの宅配買取|高価買取サービスを見る
特に、Appleの正規店では「本体交換対応」になるため、データのバックアップを取ることができません。
日頃からデータのバックアップを取るようにしましょう。
iPhoneの電源がつかないときの対処法
水没の疑いがある場合は電源を入れるのはNGですが、それ以外の原因が考えられる場合は次の対処法を試しましょう。
- iPhoneを1時間以上充電する
- iPhoneを強制再起動させる
- リカバリーモードから復元する
- スマホ修理店に依頼する
順に解説します。
対処法① iPhoneを1時間以上充電する
iPhoneの電源がつかない場合、まずはiPhoneを1時間以上充電してみましょう。
単純に充電が足りていない場合はもちろん、バッテリーの劣化により充電に時間を要すこともあります。
また、本体ではなく、充電ケーブルやコンセントなどの充電機器側に不具合が起きていることもあります。
充電機器や充電場所を変えて試してみましょう。
対処法② iPhoneを強制再起動させる
システムの一時的な不具合が原因と考えられる場合は、iPhoneを強制的に再起動させることで復活することがあります。
なお、手順は機種によって異なるため、次の表をご参照ください。
機種 | 手順 |
iPhone 8/iPhone SE(第2世代)/iPhone X /iPhone XS/iPhone XR/iPhone 11/iPhone 12/iPhone 13 | 1. 音量を上げるボタンを押して放す 2. 音量を下げるボタンを押して放す 3. 画面にAppleロゴが表示されるまで、サイドボタン(電源ボタン)を長押しする |
iPhone 7 | 音量を下げるボタン+スリープボタンを同時に長押しする(Appleロゴが表示されるまで) |
iPhone 6s、iPhone SE(第1世代) | ホームボタン+スリープボタンを同時に長押しする(Appleロゴが表示されるまで) |
対処法③ リカバリーモードから復元する
アップデートが途切れたことが原因の場合、「リカバリーモード(「iTunes(Windows)」や「Finder(Mac)」を介して強制的に最新のiOSへアップデートさせる方法)」を使うことで復元する可能性があります。
ただし、リカバリーモードで復元する場合iPhoneのデータが初期化されるため、PCにバックアップデータを保存していなければデータの復元できません。
iPhone内のデータを失いたくない場合は、Appleの正規店または修理専門店に相談してみましょう。
▼ リカバリーモードから復元する方法
- PCにiTunesをダウンロードして開く(Macの場合はFinderを開く)
- PCとiPhoneをLightningケーブルで接続する
- PCがiPhoneを認識していることを確認する
- iPhoneを強制再起動する(※強制再起動の方法は「対処法②」へ)
- 画面にリカバリーモードが表示される
対処法④ スマホ修理店に依頼する
上記の方法を試しても電源がつかない場合は、Appleの正規店またはiPhoneの修理を取り扱っている修理専門店へ依頼しましょう。
なお、データのバックアップが必要な場合は、修理店であればデータの救出・復旧まで行ってくれる可能性があります。(※ 状態によってはできない場合もあります。)
また、パーツの交換程度であればその場で修理してくれる場合もあります。
iPhoneの電源がつかない場合に修理依頼できる店舗
上記の対処法を試してもiPhoneの電源がつかない場合、Appleの正規店(または正規代理店)やiPhoneの修理を取り扱う修理専門店に修理を依頼する必要があります。
それぞれのメリット・デメリットを解説します。
① 正規店(または正規代理店)
Appleの正規店(またはプロバイダなどの正規代理店)に修理を依頼をする場合のメリット・デメリットは次のとおりです。
▼メリット
- 純正品と交換できる
- Appleの保証対象から外れない
▼ デメリット
- パーツ交換だけでも高額
- 修理に数日を要することが多い
- データの復旧・救出には対応していない
正規品(または正規代理店)に修理を依頼する場合「純正品を使用するため、Appleの保証対象から外れない」という点が最大のメリットです。
そのため、製品購入後の無償サポート期間内であれば、まずは正規店に相談してみましょう。
一方で最大のデメリットは、修理代金が高いことです。故障範囲が小さくても、画面割れ以外は本体交換になることが多く、3万~6万円の費用がかかります。
保証プランのAppleCare+ for iPhoneに加入していても、12,900円(税込)です。
バッテリー交換の場合も修理店よりも高額で、iPhoneXで9,800円(税込)、iPhone 8で7,500円(税込)かかります。(※ 掲載料金は2023年2月の価格です)
② スマホ修理店
修理店にに修理を依頼をする場合のメリット・デメリットは次のとおりです。
▼ メリット
- 料金が安い
- その場ですぐに修理できる場合がある
- データの復旧・救出ができる可能性がある
▼ デメリット
- 修理店の質にバラつきがある
- 純正パーツではない可能性がある
- Appleの保証対象から外れることがある
スマホ修理店では各パーツのみの交換に対応しているため、本体交換になる正規店よりも安く済むことがあります。
※ スマホ修理店では、修理店独自のルートによりパーツを仕入れているため、修理費用が安く抑えることができます。
※ 「純正パーツではない」とはいえ、メーカーや型番自体は正規店と同じ可能性があるため、その場合は性能に差が出ず、使用中に違和感を覚えることはないでしょう。
また、充電コネクタやバッテリーの交換程度なら、30分~1時間で修理が完了することも少なくありません。
さらに電源がつかないiPhoneから自力でデータのバックアップを取るのはむずかしいですが、スマホ修理店であればデータ復旧・救出をしてもらえる可能性もあります。
ただし、正規店に持ち込んだ際に純正パーツではないと発覚した際、Appleの保証対象外になる可能性があります。
修理がむずかしい場合は売却も1つの手段
iPhoneを修理に出すと費用が発生する(場合によっては高額になる)ため、今お使いの機種が古い場合や予算的に修理がむずかしい場合は、iPhoneを売却するのも1つの手段です。
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本記事が少しでもヒントになれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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