2023.02.28.公開 (2023.07.31.更新)
【Androidスマホ】電源がつかない時の原因と対処法|故障・修理についても解説
「Androidスマホの電源がつかない…!」といった症状の原因・対処法をご紹介します。
Androidスマホの電源がつかない原因
Androidスマホの電源がつかない主な原因は、次のとおりです。
- バッテリーの劣化
- バッテリーの充電切れ
- 充電器側に不具合が生じている
- システムに不具合が生じている
- OSやアプリが異常な動作を起こしているなど…
いずれか1つが原因になっているケースもあれば、複数の原因が絡み合っているケースもあり、見た目では判断できないことが多いです。
【Android】電源がつかないときの対処法
Androidのスマートフォンの電源がつかない場合、一時的なエラーによってフリーズしているケースや内部が故障しているケースがあります。
修理を依頼する前に、まずは次の順に対処法を試してみましょう。
- 強制再起動する
- 充電ができているか確認する
- 1時間ほど充電する
- タッチパネルが故障していないか確認する
- 電池パックやSIMカードを入れ直す
- セーフモードにして初期化する
- 液晶保護フィルムを外す
- Androidの電池パックを取り外す
順に解説します。
対処法① 強制再起動する
Androidのスマートフォンでトラブルが起こった場合、はじめに試したいのが「再起動」です。
スマートフォンの電源がつかない場合でも、まずは強制再起動を行ってみましょう。
再起動の手順は主に次のとおりですが、機種によって手順が異なるため(下記に掲載がない場合は)メーカーの説明書を確認しましょう。
※ 一部の機種では「リセットボタン(SIMカードスロットの横にある非常に小さなボタン)」を押して再起動する場合があります。シャープペンのペン先や爪楊枝などを使い再起動させましょう。
▼ 【基本】Androidスマホの強制再起動の手順
- 電源ボタンを10~30秒以上長押しする
- 数秒おいてから電源ボタンを押し、再起動する
▼ Pixel 6/6 Proの強制再起動の手順
- 電源ボタン+音量アップキーを同時に30秒異常長押しする
▼ Pixel 6/6 Pro以前の強制再起動の手順
- 電源ボタンのみを30秒以上長押し
▼ Galaxyシリーズの強制再起動の手順
- 電源キー+音量Downキーを同時に7秒以上長押し
- 画面が真っ暗になるまで長押しを継続
- 再起動後Galaxyのロゴが表示される
▼ Xperiaシリーズの強制再起動の手順
- 電源キー+音量Upキーを9秒以上長押し
- 3回振動が起きたら手を離す
- 端末が強制終了する
- 電源ボタンのみ長押しして再起動
なお、Androidのスマートフォン本体に異常がない場合に限り、パソコンを使った強制再起動の方法も可能です。
▼ パソコンを介して強制再起動する手順
- PCを起動した状態で、USBケーブルでスマホへ接続する
- PCに接続した状態で、スマホを15分充電する
- スマホ側のUSBケーブルを外し、10秒以内に再度接続する
- そのまま30分間充電する
- 時間が経過したら電源ボタンを5秒以上押して指を離す
- 画面に「再起動」と表示されたらタップして再起動する(※「再起動」が表示されない場合は、電源ボタンを30秒以上長押しして再起動する)
対処法② 充電ができているか確認する
2つ目の対処法は「充電ができているか確認する」です。
意外にも「電源アダプターや充電ケーブル側に不具合が起きていて、正しく充電されていない…」というケースは多いです。
まずは電源アダプターや充電ケーブルに破損がないかをチェックし、次に目では確認できない不具合(内部が損傷しているケース)を疑ってみましょう。
正常に充電できているか確認する手順は、次のとおりです。
- 充電コードを変える
- 充電できているかを確認する
- 電源アダプターを変える
- 充電できているかを確認する
- 充電する場所を変える
- 充電できているかを確認する
※ 予備の電源アダプターや充電ケーブルに変えて充電することで、充電器側かスマートフォンのどちらに異常があるかが判断できます。
なお、バッテリーランプが搭載されているAndroidスマホの場合、ランプの点灯をチェックしてください。(充電ケーブルとAndroidスマホをつないだ際に、ランプが点灯すれば正しく充電が行われています。)
バッテリーランプがないモデルの場合は、スマートフォン本体の温度が上がるかを確認しましょう。
※「非・純正品(純正ではないもの)」の電源アダプターや充電ケーブルの使用は、Androidスマホの故障を招く原因になることがあります。
対処法③ 1時間ほど充電する
3つ目の対処法は「1時間ほど充電する」です。
スマートフォン本体のバッテリーの劣化によって、Androidスマホの電源がつかなくなるケースがあります。
最後にスマートフォンを見たときに充電残量がしっかりと残っていても、劣化したバッテリーは消費が速く、急速に残量不足を起こすことがあります。
なお、バッテリー(充電残量)を完全に使い切った状態では、充電を開始してもしばらくAndroidスマホが反応しないことがあるため、充電器を挿した後は1時間ほど放置し、スマホ操作をしないようにしましょう。
対処法④ タッチパネルが故障していないか確認する
4つ目の対処法は「Androidスマホのタッチパネルが故障していないか確認する」です。
スマートフォンを落とすなどの衝撃によってタッチパネルが故障し、ディスプレイが点灯せず、電源がついていないように錯覚してしまうことがあります。
この場合、画面は映らなくても本体が起動しているため、次の手順で動作を確認してみましょう。
- 電源ボタンを押し、起動状態にする
- 起動する際に時間がかかるため、2分ほど時間を置き、他の携帯や電話機を使ってAndroidスマホに電話をかける
- 着信音やバイブレーションがあるかを確認する
着信音が鳴る場合はタッチパネルの故障が原因になっているため、早めに修理を依頼しましょう。
対処法⑤ 電池パックやSIMカードを入れ直す
続いての対処法は「電池パックやSIMカードを入れ直す」です。
最近Androidスマホを落とした、電池パックやSIMカードを入れ直した場合は、接触不良が原因で電源がつかないことがあります。
※近年のAndroidスマホの中には、電池パックが取り出せないモデルもあります。その場合は、SIMカードのみを入れ直してください。
一度、電池パックやSIMカードを入れ直して接触状態を改善し、1分ほど待ってから電源ボタンを押して起動させましょう。
また、カードスロットに入り込んだホコリや電池パックに付着した汚れによって接触不良が起こる場合もあるため、掃除をしてから入れ直しましょう。
対処法⑥ セーフモードにして初期化する
6つ目の対処法は「セーフモードにして初期化する」です。
※「セーフモード」とは… 一時的にAndroidスマホを初期化(初期状態)で起動させるモードのこと。システムとアプリのどちらの不具合によるものかを究明しやすくなります。
起動後に「セーフモードでも電源がつかない=システムファイルやハードウェアによる不具合が原因」と判断でき、一方で「セーフモードで起動できた(初期状態なら電源がつく)=最近インストールしたアプリが原因の可能性が高い」という判断ができます。
セーフモードにする一般的な方法は次のとおりですが、機種によって異なるため、メーカーの説明書を確認して対処しましょう。
▼ 一般的なセーフモードの起動方法
- 電源ボタンを長押し、電源オフメニューを表示させる
- 「電源を切る」もしくは「再起動」のメニューを長押しする
- セーフモードについての注意文が表示された後、確認して「OK」を選ぶ
対処法⑦ 液晶保護フィルムを外す
7つ目の対処法は「Androidの液晶保護フィルムを外す」です。
液晶保護フィルムを使っている場合、まれにスマートフォンに搭載されている「近接センサー」が誤作動を起こし、画面が真っ暗になる(電源がつかないように見える)ことがあります。
そのため、液晶保護フィルムを一度はがして動作確認をしてみましょう。(保護フィルムをはがした状態で正常に起動すれば問題はありません。)
対処法⑧ Androidの電池パックを取り外す
続いての対処法は「Androidスマホの電池パックを取り外す」です。
Androidスマホ本体の帯電やバッテリーに問題があり、電源がつかないケースもあります。
そのため、一度Androidスマホ本体から電池パックを取り外し(接続部分が汚れている場合も接続不良の原因になるため、乾いた布や綿棒を使って拭き取りましょう)30分ほど放電すれば問題が改善する可能性があります。
※ 電池パックが膨らんでいる場合は、バッテリーが劣化している可能性があります。劣化した電池パックを使い続けることで本体に不具合が起こるため、早めに電池パックを交換しましょう。
それでも電源がつかない場合は故障の可能性あり
ここまでご紹介した対処法をすべて試してもAndroidの電源がつかない場合「故障」している可能性が高いです。
一度、スマートフォンの専門修理店や携帯キャリアに相談し、スマートフォンの状態を確認しましょう。
なお、キャリアによってはAndroidスマホの状態を確認できるアプリを提供していることがあります。
公式サイトの案内に従ってインストールし、診断してみましょう。
Androidが故障した場合の3つの選択肢
さまざまな対処法を試してもAndroidスマホの電源がつかない場合、ロジックボード(電子回路の基盤)などのハードに問題が発生している可能性があります。
その場合は、次の3つを検討しましょう。
- 機種変更を行う
- 業者に修理を依頼する
- 売却する
順に解説します。
① 機種変更を行う
同じAndroidスマホを3年以上使っている場合は、機種変更をしたほうが良いタイミングといえます。
スマートフォンなどの精密機器は、長く使えば各所に劣化が生じます。
また、保証サービスに加入していない場合は修理費が高額になることもあるために、機種が古くなっている場合は思い切って新しいスマートフォンに持ち替えることをおすすめします。
※ 電源が入らないAndroidスマホの場合、ドコモ・au・ソフトバンクなどの大手キャリアでは、下取りではなく無料引取となる可能性があります。
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② 業者に修理を依頼する
今の機種を引き続き使う場合、業者に修理を依頼しましょう。
携帯キャリアに依頼する
携帯キャリアの店舗で修理を依頼する場合、保証サービスに加入しており、かつ保証期間内の修理であれば無料で修理を依頼できます。
ただし、携帯キャリアの店舗をはじめとした正規店で修理を行う場合、スマホ本体を丸ごと交換することが多いため、ほぼデータは消えてしまうと考える方が良いでしょう。
※もちろん、故障した部分のみを修理する場合はデータをそのまま残すことができますが、本体そのものを交換するとなればデータが消えるのもやむを得ません。(このような場合に備えて日頃からバックアップを取っておくことが大切です。)
なお、キャリアに修理を依頼する場合「①来店予約をする、②スマートフォンを修理工場へ郵送する」といった流れで、修理が完了するまでには日数がかかるため代替機のレンタル手続きを行うと安心です。
スマホ修理店に依頼する
Androidスマホを修理店に依頼する場合、店舗によっては即日対応してもらえる可能性があります。
また、スマートフォン修理店では故障した部分のみを修理することが多いため、データを残せる可能性が高くなります。
「Androidスマホの電源がつかない」「データのバックアップを取ってない」という場合は、スマホ修理店に依頼する方が安心です。
お近くのスマホ修理店に「データをそのまま残した状態で修理してほしい」と伝え、相談してみましょう。
③ 売却する
ドコモ・au・ソフトバンクなどの大手キャリアでは無料引取対象となるAndroidスマホでも「男前ケータイ宅配買取サービス」であれば買取対象になることがあります。
もちろん「電源がつかない=スマホ内の個人情報が心配…」という方にも安心してご利用いただけますよう、世界No.1のシェア率を誇るデータ消去システム「Blancco(公式サイト)」を採用し、徹底的に情報を消去しています。
「少しでも、次に購入するAndroidスマホの資金になれば…」「近くにスマホ修理業者が見当たらない…」という方は、まずはWebから査定を申し込み、買取依頼を出してみましょう。
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まとめ:Androidスマホの電源がつかない時は機種変更or修理or売却へ
今回は、Androidスマホの電源がつかない場合の対処法をご紹介しました。
内容を再掲すると、次のとおりです。
- 強制再起動する
- 充電ができているか確認する
- 1時間ほど充電する
- タッチパネルが故障していないか確認する
- 電池パックやSIMカードを入れ直す
- セーフモードにして初期化する
- 液晶保護フィルムを外す
- Androidの電池パックを取り外す
なお、すべての対処法を試しても電源がつかない場合は、修理/機種変更/売却の検討が必要です。
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本記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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